【大和市】大和市で全国初の「歩きスマホ」防止条例が成立!市の狙いは?

2020年6月25日、神奈川県大和市議会で、スマートフォンを手にした「歩きスマホ」を防止する条例が可決、成立しました。市は5月29日の時点で6月の定例市議会に全国初の条例案を提出する旨を発表しており、7月1日より施行予定とされています。

歩きながらスマートフォンを操作する女性

(写真はイメージです)

条例の狙いは「スマホは立ち止まって操作するもの」である意識を市民に浸透させ、歩きスマホによる事故を防ぐこととしています。条例ではスマートフォンなどの画面を注視しながらの歩行を「歩きスマホ」と定義しており、市内の道路や駅前広場、公園など公共の場でスマホを操作する場合、「他人の通行を妨げない場所で、立ち止まった状態で行う」ことを規定しています。

大和駅構内改札口の様子市は1月、小田急江ノ島線中央林間駅など2か所において、およそ6千人の通行人を対象に調査をした結果、中央林間駅では約11%、大和駅では約13%が歩きスマホをしていたことが判明。こうした結果を受け、市は6月1日に条例案を市議会に提出しました。人口密度が高く、歩きスマホの事実がありながらも明確な根拠を示す条文がないため、交通安全巡視員らが注意を促し難いというネックもあったようです。

さまざまな声が上がった反対討論

(写真はイメージです)

この日で緊急事態宣言の解除からちょうど1か月を迎え、駅周りの混雑が戻りつつある中、意識啓発を図ることを狙いとしています。反対討論で懸念などさまざまな声が飛び交う中、採決では賛成24人、反対2人で原案通り可決となったようです。市によると他の自治体に同様の条例はなく、全国初とのこと。今後どのような効果があるか、注目が集まりそうです。

条例を所管する道路安全対策課の安見課長は、罰するのではなく意識の啓発を図ることを重視しており、罰則については将来的な導入も現時点では考えていないとのこと。条例施行後、交通安全巡視員などによる注意喚起や市の交通安全ポスターコンクールに「歩きスマホ防止部門」を設けるなどの取り組みが予定されているそうです。

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