【大和市】致死量わずか3g、赤い炎の形のキノコは触るだけで猛毒。カエンタケに絶対に触らないよう注意して下さい!
最近になり、大和市内の泉の森と深見歴史の森で危険な猛毒キノコ カエンタケが見つかりました。これが想像以上の強い猛毒を持ち、触るだけでも皮膚がただれるなど強烈な身体被害をもたらすとのことです。
カエンタケ=火炎茸ということで、文字通り炎のような形をしています。見た目もおどろおどろしいですが、致死量はわずか3g程度と極めて強力。致死率が高く、少し食べただけでも生死をさまようことにもなります。
赤くて変なものがあると思っても絶対に触れないようにして下さい。現在園内には「ぜったいにさわらないで!」と書かれた注意看板が設置されています。
以下、カエンタケの主な毒性や中毒症状です。
- 触るだけで皮膚がただれ、ボロボロになる。皮膚に炎症を起こします。絶対に素手で触らないようにしましょう。
- もしも食べてしまうと、まずは発熱や悪寒・嘔吐・腹痛・下痢などの症状が出ます。その後呼吸困難や白血球・血小板が減少します。
- 2日後に消化器不全、小脳萎縮による運動障害など脳神経障害により死に至ることもあります。
毒性による症状は比較的短時間で現れ、初期症状は消化器系の症状が強いようです。その後多彩な症状が現れ、致死率も高い上、小脳が委縮したり、言語障害や運動障害、脱毛や皮膚の剥落といった後遺症が残る場合もあるようです。
トリコテセン類の強い毒性で、食べても触っても毒です。毒成分については未知の部分が多く、解毒剤の開発などには至っていないようです。
差し当たり、市内では2021年6月に泉の森と深見歴史の森で確認されているようですが、カエンタケは条件が揃えば野山以外にも発生します。クヌギやコナラの木の根元で見つかっているようですが、このほかにもどこかで人知れず発生している可能性もあります。
万一カエンタケを見つけた場合、絶対に触らないようにして下さい。また見つけた場合はカエンタケを除去する必要があるため、自然観察センター・しらかしのいえに連絡をしてください。